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白箱の思い

当店では、お菓子の包装で白箱を使用しています。

100円代のお菓子を売るのに過剰包装ではと思う方もいるかもしれませんが、紙箱を選んだのは理由があります。

町の和菓子屋さんでは、プラスチックの容器に入れる方も多いと思いますが、

多分その容器は使い終わった後、捨てる方が殆どではないかと、、、。

洗ってまで、使いまわす方は、ごく一部の人ぐらいでしょうか

私はお店を始める前は、お菓子屋さんで購入した白箱をよく取って置き、自分で作ったお菓子をそこに入れて、人に差し上げていました。食べ終わった後の余韻に浸りながら、シールを慎重に剥がしていました。きれいな箱だから、又使えるなーと。誰に言われた訳でもないのに、率先して。

そう、この気持ちが大事なんです。「まだ使えそうだなー」と能動的になる気持ち。

綺麗だから、とっておきたくなる気持ち。

お菓子屋を始める時に、出来るだけ自分の仕事で環境負荷をかけたくないから、包装には頭を痛めました。

包装しなければ売れないし、お客様にタッパー持参してもらうわけにもいかないし、、、。

でも紙箱にすれば、捨てる人が大半だろうけど、プラスチック箱よりは、私の様に再利用する方いるかもしれない。

そんな思いから選んだ白箱でしたが、近所の常連さんを中心に、箱を再び持ってきてくれる人が増えました。もったいないから、又ここに入れてよ、と。

そして昨日の、お客様も前回購入した時の白箱を持ってきて下さったのですが、

その方の箱には、当店の店名、営業曜日、連絡先がボールペンで書かれてました。

そして、少し照れくさそうに、「ここに入れて頂戴。とっておいたのよ。」

と仰るのです。

そのお姿に胸がじんわり。ああ、こちらからお願いした訳でもないのに、自然になさって下さる。こういう形が理想だなあと、しみじみ思いました。

白箱ひとつからでも、できる事ありそうです。

(ちなみに当店は、タッパー持参でも、笑顔で対応致します!)

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