

幸せな苦悩
いつもいつも、当たり前だけど、頭の中は菓子屋の営業の事で一杯である。特にお店を開けてから一年もたっていないので、営業日では無い日は、買出し、経理、営業、通常の仕込みに加え、季節菓子の試作に追われているので、休みは取りづらくなってしまった。月に一回休めれば良い方だけど、それはある意味、仕事の手際の悪さを露呈している様で、本当はあまり大きい声で言いたくない。ただ、人に営業日以外は何をしているの?と聞かれるので、そうとしか答えられないのだ。 先日、桃の菓子を試作した。本当に美味しいものが作れたのだけど、原価がどうしても高くなってしまい、商品のラインナップの中でも超高級品になってしまう。しかし、どうしても商品化してみたい気持ちが抑えれず、昔の記憶を頼りに、安い桃が手に入る場所まで車を片道1時間半ほど、走らせた。結果的に、長距離運転のかいなく、その日の販売分の桃は売り切れてしまい、手にすることは出来なかった。落ち込みながら、厨房に戻り、試作しようか悩んでいた、ずんだ餅を作り始めた。完成形が見えなかったので、手を出すのを躊躇っていたのだ。作りながら頭に浮かぶ


お菓子の案内4
文月に入りました、七月のお菓子の案内です。 口当たりが軽く、涼やかなお菓子をご用意致しました。 「大葉もち」 道明寺製のお餅の中にこしあんが入ったものを、 紫蘇の葉でまいております。 紫蘇の清涼感がたまりません。 「本葛ながし 杏ソース」 先月からお出ししている、本葛ながし。 季節のフルーツソースを使用したバージョンで、、 長野県産の杏を使用しています。 「水ようかん」 和菓子屋さんの夏の定番のお菓子。 長野県の特産の寒天を使用しています。 あまり水ようかんは好みではありません、、、 という感じの方にこそ食べて頂きたいです。 ミズキ菓子店らしく甘さは控えめに。 今週は雨week 雨が降る日は、よく思い出す言葉があります。 昔お世話になったお蕎麦屋さんのお母様と一緒に蕎麦の収穫をする予定が、 雨で中断。遠方から参加だった私は、少し落ち込み気味。 それに気付いてか、そのお母様が優しく声をかけて下さいました。 「天気ばっかりはしょうがないね。人生とおんなじ。 晴れの日もあれば、くもりもあり、雨の日もある。」 ありきたりな言葉ではありますが、あの時、太陽